介護職の人材不足の実態

様々なメディアで取り上げられる様に、介護業界は慢性的な人材不足の状態が続いている。

実際、厚生労働省が公表している受給推計によると、団塊世代の高齢化に伴い、2025年までに介護人材は約38万人不足すると言われている。確かに、少子高齢化の影響による生産年齢人口の減少と高齢者の増加は原因として挙げられるが、これは介護業界のみならず他の産業でも同じだ。
むしろ問題なのは、離職率の高さ・定着率の低さだ。近年、介護職の離職率は全産業平均に近い16%程度で推移しており、改善している印象を受ける。しかしその内訳を見ると、施設型介護における非正規職員の離職率が20%と、依然高い数値を示している。
また、事業所規模(職員人数)別では、100人を超える施設では15%を切っているのに対し、規模が小さくなるにつれて離職率は反比例し、10人以下の施設では20%を超えて高止まりしている状況が浮き彫りとなる。退職した理由として、施設の経営方針との不一致や人間関係を挙げる人も多い。

労働内容ややりがいなど、仕事を続けるモチベーションは人それぞれだ。

しかし、人間関係で問題を抱えた職場で長く働きたいと考える人はいない。就職してからこんなはずではなかったと後悔しない様に、求人募集の段階で、その職場の人間関係などに問題がないかを十分に見極める必要がある。
今後ますます介護職の需要が増えることは間違いなく、計画的にキャリアアップを目指す価値が大いにある仕事と言える。そのためにも、自分に合った働きやすい職場を探す目を養おう。

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